言葉って面白い

この日本語、英語で何て言うの?その奥にある文化の違いを探ります。また、自分が考えていることをどう表現するか、言葉の奥深い世界を探求します。

食の話しのブログ記事

食の話し(ムラゴンブログ全体)
  • 京都の夜にフランスの香り

    京都に行きました。 大混雑の国宝展などを見終わった後、夜の古都に繰り出します。 今夜は、三条烏丸からすぐのところにある「炭火ステーキ坂井」という店を選びました。 和風の雰囲気の店内には、清潔感漂う白木のカウンター。 頼んだのは、150グラムのサーロインステーキをメインディッシュとするコースです。 ... 続きをみる

  • 日本料理、海外を駆ける

    近年、日本の料理文化が、どれくらいのスピードでどのような形で、世界各国に広まっているのについて関心を持っています。スペインのビルバオでも、日本料理の痕跡を辿ってみました。首都でも大都市圏でもない一地方都市のビルバオでも、かなり日本料理に関わるものが見られました。 まずご多聞に漏れず、sushiレス... 続きをみる

  • cuppaはお茶に限る・・・

    英語には、cuppaという言葉があるそうです。 日常会話でよく使う言葉で、a cup of tea 〔一杯のお茶〕の略なのだそうです。 さすが紅茶の国、イギリスの言葉です。 あくまでカップに入れるものの代表格は茶であり、cuppaがa cup of coffeeの略にはならないんですね。 そういえ... 続きをみる

  • アラビアータとバイキング

    昨日、テレビのクイズ番組で、パスタの「アラビアータ」というのはアラビアとは関係がない、と紹介されていました。 トマトベースで唐辛子の辛味を聞かせたポピュラーなパスタの味付けですが、その赤い色とピリッと辛い味から、イタリア語で「怒っている」という意味の「arrabbiata」と名づけられたそうです。... 続きをみる

  • 名前を継いだ料理店

    西陣の一角。 普段は人も通らない細い路地に、一軒の中国料理店があります。 町家を改築したこじんまりした店で、外からは料理店と分からないくらいです。 しかし実は知る人ぞ知る名店で、予約がなかなか取れません。 何日も前に夜の席を予約して、ようやく入ることができました。 前菜の盛り合わせに始まり、フカひ... 続きをみる

  • 柏餅で一服

    京都を歩いていると、至るところに歴史や文化を学べる資料館や美術館があります。 上京の一角に和菓子の資料館がありました。 入ってみると、ビルの二階に菓子の歴史についての様々な資料が展示されていました。 米の国・日本では、古来米が神聖なものと考えられてきました。 もち米から作られる餅は、古くから婚礼な... 続きをみる

  • 野菜の語源

    日本のスーパーなどの野菜売場は、世界的に見ても極めてバラエティに富んでいます。 キャベツ、レタス、ほうれん草などの菜っ葉類から、ジャガイモやサトイモなどのイモ類、ナスにトマト、さらにはゴボウやニンジンなどの根菜類。 そして最近では、コリアンダーやバジル、パセリといった香草類も充実しています。 流通... 続きをみる

  • 芋の話し

    時に、思わぬ簡単な単語が英語に訳せないことがあります。 いも…芋です。 和英辞書で引くと、 いも=(じゃがいも)potato、(さつまいも)sweet potato…と続きます。 つまり、いも、そのものを表す訳語がないのです。 英語圏で、いもといえば「じゃがいも」に代表... 続きをみる

  • 料理はいいこと?

    日本では、最近「グルメ」という言葉が完全に定着しました。 食通。 食べることについて見識や経験を持っている人のことで、基本的にはポジティブな意味で使われます。 フランスでも、食通は一つの名誉ある言葉です。 ところがイギリスではちょっと事情が違うようです。 日本語の「料理する」は、英語でもっとも一般... 続きをみる

  • 肉食って・・・

    日本とヨーロッパで食にどんな違いがあるのか、 この話題について話している時に、こんな疑問がでました。 日本って長い間肉食を避けていた時代があったんだよね。 そういえば、肉食って英語でなんていうのかな。 「肉食」・・・ さっそく和英辞書をひいてみました。みると二通りの表現があります。 meat‐ea... 続きをみる

  • 魚の国

    四方を海に囲まれた日本は、魚の国といってもよいほど、魚と縁が深い国です。 縄文時代の三内丸山遺跡からは、木の実に混じってマグロ、ブリ、タイなどの魚の骨が見つかっています。  7世紀には天武天皇の「殺生禁断令」によって、公には肉を食べることができなくなり、以後日本人の主要なタンパク源は魚と大豆(味噌... 続きをみる

  • 熱い!タイ料理

    とあるタイ料理屋に行きました。 あまり辛いものが得意なわけではないので、メニューの中で唐辛子マークのないものを主に選ぶのですが、せっかくのタイ料理だから一品くらい辛いものをと、唐辛子マークのついた鶏肉のバジル炒めを頼みました。 店員に「辛さを控えめで」と頼んだにも関わらず、サーブされた料理は私の舌... 続きをみる

  • 焼き鳥の話

    秋祭りの季節です。 我が家の近所の神社も、秋には境内と地元の商店街に屋台が並び、大勢の人でにぎわいます。 友人らが集まり、夜店を見て歩くのも楽しみの一つ。 お好み焼き、トウモロコシ、焼き鳥、ラムネ、たこ焼き…。 お世辞にもおいしいものではありませんが、祭りの夜店で買うと独特の郷愁を感... 続きをみる

  • 鱧の季節

    ハモのおいしい季節になりました。 かつて京都に住んでいた頃は、七月になると途端に町中でハモを食べるようになり、夏が来たことを舌で実感できる代表的な食材でした。 ハモの湯引きは祇園祭の時期に欠かせない料理で、骨きりされたハモが湯に通ると反り返って白い花のように開きます。 見た目にも美しい料理です。 ... 続きをみる

  • Yoshokuの文化

    日本には「洋食」と呼ばれる独特のジャンルの食文化があります。 単にその言葉を英語に訳して、Western foodなどとすると、少し見誤ります。 イタリアンでもフレンチでもない、日本で独自に発達した文化です。 例えば、オムライスという言葉は英語にはありません。 卵をフライパンで熱し、チキンライスを... 続きをみる

  • レミーのラタトゥイユ

    「レミーのおいしいレストラン」のクライマックスに美味しそうなラタトゥイユが登場します。 輪切りの野菜が整然と並んでいて、オーブンで仕上げられるのです。 あの映画を見て、あれを作りたいと思った人は多いはず。 全国の家庭で見よう見まねの「レミーのラタトゥイユ」が作られているはずです。 というわけで、私... 続きをみる

  • プリンのイメージ

    日本語でプリンといえば、カスタードプリンのことを連想します。 カラメルソースとカスタードを型に流し込んでかため、蒸し焼きにした洋菓子で、冷やして食べます。 柔らかくてツルンとした触感と、甘いカスタードの味で、多くの子どもたちの大好物です。 もともとプリンという言葉は、英語のpuddingが訛ったも... 続きをみる

  • あんみつの話し

    浅草を歩いていると、甘味どころがあちらこちらに見られます。 ちょっと立ち寄ってみます。 写真は、某甘味どころのみつまめ。 みつまめといえば、ゆでた赤エンドウマメ、さいの目に切った寒天などを盛って、黒蜜をかけたものです。 あんみつだけでなく、アイスクリームを盛り合わせたクリームみつ豆、カットしたフル... 続きをみる

  • イタリアンな夜のメニュー

    本日来客あり。 久しぶりに時間をかけて料理をしてみました。 今夜はイタリアン。 アンティパストは、生ハムとミルクペーストのクロスティーニ。 生ハムとミルクをフードプロセッサーで撹拌して、バゲットに乗せるだけ。 簡単にできるワインのおつまみです。 パルミジャーナ・ディ・メランザーネ。 簡単にいうと、... 続きをみる

  • スペインオムレツは古代ローマの言葉から

    ヨーロッパの食文化も様々です。 概してドイツ・イギリスに比べると、地中海沿岸のラテン系の諸国は食が豊かです。 国民性としても食に対する意識が高い。 世界の食をリードしてきたフランス。 歌と食と愛を人生と考えるイタリア。 スペインも例外ではありません。 食事にかける時間の長さといったら&hellip... 続きをみる

  • 新ジャガのおいしい季節に、ジャガイモのお話

    新じゃがのおいしい季節です。 皮のついたままほくほくにゆでた新じゃがに塩をかけて食べると春の香りが漂います。 ところで… ジャガイモは英語でpotatoです。 サツマイモは、sweet potato。 では単にイモって英語で何といいますか? ・・・ 思い当たりますか? 思いつかないで... 続きをみる

  • 春の美味・雑魚

    春先においしい小魚は数多くあります。 踊り食いやおすましにしておいしいシロウオもその一つ。 体長五センチほどで透き通った体のハゼ科の小魚です。 漢字で書くと「素魚」です。 川の下流域でのシロウオ漁は、早春の風物詩になっています。 ところで、女性の透き通るような白い手を魚に喩えて、「白魚のような指」... 続きをみる

  • ティータイムの国のこだわり

    他の国の人は、ジャムとマーマレードを混同するけど、あれは違うものなんだよ。 イギリスの友人がそう言っていました。 マーマレードは柑橘類から作ったもの。 ジャムは主にベリー系の果物で作ったもの。 ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーだそうです。 さらにマーマレードは、only for breakf... 続きをみる

  • 鍋のおいしい季節です

    最近のマイブームは、秋田のきりたんぽです。 米を串などに巻きつけたシンプルな食べ物で、もともとは携帯食として発達したものです。 鍋に入れるとほどよく溶けて、柔らかい食感が大変美味です。 この「きりたんぽ」という言葉。 ずいぶん変わった名前ですが、語源は「たんぽ槍」という稽古用の槍だそうです。 綿を... 続きをみる

  • 銀座・竹葉亭のうなぎです

    銀座にある鰻屋の老舗「竹葉亭(ちくようてい)」で昼食をとりました。 箸でも簡単に裂けるほど柔らかな鰻に、あっさりしたタレ。 さすがに江戸時代から続くという老舗です。 竹葉亭は、もともと京橋付近で刀を預かる留守居茶屋でした。 明治の世に、廃刀令が出され、留守居茶屋から酒と鰻の蒲焼を供する店になりまし... 続きをみる

  • ボジョレーで乾杯

    遅ればせながら、ボジョレー・ヌーヴォーを一本買い求め、夜食にあけました。 冷蔵庫に鯛の切り身が一つ残っていたのでソテーにし、きのことインゲンを添えてワインのお供にします。 白身の魚を赤ワインでいただくので、ソースを赤ワインとバルサミコを煮詰めたソースにしてみました。 相性はぴったり。満足のいく夜食... 続きをみる

  • おむすびの伝説

    寿司やおにぎりは、やはり手でつかんで食べるのがおいしいものです。 インドでは、普通のコメも手づかみでカレーに浸してぱくぱくと頬張ります。 人の指先は、脳の一部とも言われるくらい発達した部分で、手や指を使って何かをすると自然に脳が働くようです。 ピアニストは脳年齢が若いといいます。 鉛筆を持って文字... 続きをみる

  • 和食が心を和ませてくれる

    恵比寿から六、七分歩いたところに、行きつけの割烹があります。 竹を使った簡素な露地。 店に入ると、白木の大きなカウンターが迎えてくれます。 BGMのかかっていない静かな店内。 今日は後輩と、半年にわたる仕事の打ち上げで二人で杯を交わしました。 豆と野菜と魚でメニューを組み立てる和食の店。 さっぱり... 続きをみる

  • 英語にない「おいしい」の話

    イギリス人が日本で発行されている英字新聞を読んでいると、不思議に思う単語があるそうです。 確かにそういう単語は存在するけど、日常会話ではそんな言い方しないよ、という英語が散見されるのだそうです。 その一つが、tasty です。 「おいしい」という日本語を英語に訳そうとしているのですが&hellip... 続きをみる

  • 食べ物に恵まれた国です

    おいしいピザの店で夕食をとりました。 選べるのはマルゲリータかマリナーラの二種のみ。 いかにも本場さながらの味と雰囲気を持つ店です。 イタリアの食といえば、まずイメージされるピザ。 それを食べながら、席を共にした友人と世界の食の話しになりました。 インドで食べたタンドリーチキン、ドイツで飲んだビー... 続きをみる

  • トマトと茄子の話し

    最近パスタ料理に凝っています。 中でも夏はやはり冷製パスタです。 トマトをあぶって薄皮を向き、種を取り出して細かく刻み、ニンニクの香りをつけたオリーブオイルに浸します。 一方茄子を丸ごと火であぶり、こちらも皮をむいて荒熱がとれたら細かくちぎってトマトと混ぜます。 塩コショウして、好みで粉のバジルを... 続きをみる

  • 懐石のこころ

    懐石料理といえば、高級料理のイメージがあります。 しかしもともと懐石は、茶席でちょっとした空腹を満たすための少量の山海の惣菜のことをいいます。 茶人が手近にある旬の素材を使い、自ら料理をする。 食材の持ち味を素直に引き出し、客人をもてなす。 本来は素朴なものです。 懐石という言葉は、禅の僧が空腹を... 続きをみる

  • ふわふわカキ氷をほおばりながら…

    我が家の近くに、雰囲気のよい和菓子屋さんがあります。 近代的な大通りに面しているのですが、古びた扉をくぐると、薄暗い店内に木目の美しいこじんまりとした店。 わずか一メートルあるかないかの小さなカウンターに、十種類くらいの主菓子が一つずつ並べられています。 片側にはわずか十人ほどが座れるテーブルがあ... 続きをみる

  • うなぎ、食べました?

    土用の丑の日にはウナギを食べて精をつける。 江戸時代以来の、食の伝統です。 土用とは、もともとは陰暦で立春・立夏・立秋・立冬の前各18日間のことです。 特に立秋前の夏の土用のことを指すのは、このウナギを食べる習慣が「土用」の概念を有名にしたからでしょうか。 夏の土用は、すでに夏の暑さも盛り、夏ばて... 続きをみる

  • 弁当、世界をゆく

    日本風の弁当がイギリスなどでも売られていると聞きます。 小さな煮物や魚の切り身などが彩り豊かに美しく飾られた弁当は、食に美を求めることをあまり知らなかったイギリスの人には異次元のもののように映るかもしれません。 イギリス人、中でも清楚を旨とするピューリタン系の人々の間では、食を道楽として捉えること... 続きをみる

  • 夏の野菜ゴーヤーの漢字は?

    いよいよ本格的な夏が近づいてきました。 野菜売り場に並ぶゴーヤーも日に日に色が濃くなってくる気がします。 ちょっと前までは東京ではあまり見なかった野菜ですが、今やすっかり定番です。 ところで、ゴーヤーって「苦瓜(にがうり)」という以外に漢字を使った言葉があるんです。 茘枝(れいし)。 あまり聞いた... 続きをみる

  • パンにしますか、ライスにしますか

    以前、ある落語家がこんな怒りをネタにしていました。 ある洋風レストランで、ウェイトレスが「パンにしますか、ライスにしますか」と聞いてきた。 なぜ「パンにしますか、ご飯にしますか」といえないのか! 日本人なら日本語を使って「ご飯」とか「米」と言いなさい! その時は「なるほどねえ」と思っていたのですが... 続きをみる

  • ソムリエの言葉

    六本木にあるワインバーで楽しい経験をしました。 ソムリエが「ブッショネ」のワインを飲ませてくれたのです。 ブッショネとは、コルクのカビがワインに移ってしまったもので、いわば不良品です。 あえて「こういうのをブッショネと言うんだよ」と、解説つきで飲ませてくれたのです。 確かに、正常なワインに比べて、... 続きをみる

  • 弁当。小さな宝箱

    料理に詳しい友人と飲みに行きました。 面白い話を聞きました。 フランスなど西洋の人たちにとって、日本料理の一つの驚きは弁当だそうです。 あの小さな箱の中に、彼らにとっては理解不能なほど様々な料理がほんのちょっとずつ詰め込まれている。 それだけでもすごいことだそうですが、その種類や配置の中に「世界観... 続きをみる

  • 寿司屋の夫婦の会話

    近所に行きつけの寿司屋があります。 住宅街の片隅にあるこじんまりとした店です。 カウンターには近所の常連さんが並び、言葉少なに寿司に手を伸ばしています。 繁華街にあるざわざわとした寿司屋と異なり、とても静かな店内です。 それぞれの客も分をわきまえて、大声で盛り上がることはありません。 今日は五組十... 続きをみる

  • 皿の上で語るフレンチシェフ

    京都の丸太町から少し外れた小道に、小さなフレンチレストランがあります。 友人から「おいしいよ」と紹介され、訪ねてみました。 行ってみると、一見場末の喫茶店のような外観で、知らない人は飛込みではまず入らないだろうと思われるほど。 中に入ると、こざっぱりはしていますが、内装もどこか垢抜けない感じです。... 続きをみる

  • 帝国ホテル・村上シェフの言葉の力

    昨夜、NHK教育テレビで故村上信夫シェフのシリーズが放送されていました。 「ボンジュール・フランス料理」と「きょうの料理セレクション」の二つです。 きょうの料理は、ひき肉のシリーズでずいぶん昔の映像でした。 「帝国ホテル総料理長」という日本のフランス料理を支える立場にいた人でありながら、その人なつ... 続きをみる

  • フランス料理の皿の中に

    テレビの料理番組で、フランス料理の田代和久さんが素敵な言葉を語っていました。 かつて、フランス留学から帰国直後、見栄えのよい料理ばかりを作っていたことがあったそうです。 しかし、何か足りない。 そんな時期の気分を田代さんはこう表現しました。 「皿の上に自分がいないんですよ」 蓋し名言です。 確かに... 続きをみる

  • ビーフとポークの秘密

    いつもおしゃべりするイギリス人。 今日はグルメの話、中でもbeefとporkの話題で盛り上がりました。 ジューシーなミディアムのステーキ。おいしいですよねえ。 ところでこの言葉、ちょっと日本語とは違う点があります。 スペル?発音?そんなことではありません。 日本語では、牛の肉を牛肉、豚の肉を豚肉と... 続きをみる

  • 肉食の西洋人は言葉も・・・

    英和と和英の辞書を引き比べているうちに、調理法を表す言葉で面白いことに気づきました。 「焼く」を英語にすると…? sear 表面をこがす、あぶる roast オーブンまたは直火であぶる grill 肉などを網焼きにする broil 直火で焼く、照り焼きにする toast パン・ベーコ... 続きをみる